ワクワク! クラシック音楽の泉

堅苦しいけど奥深い「クラシック音楽の世界」に新しい出会いを求めて日々活動中。名曲(迷曲)、名演(迷演)、珍曲の発見など、個人的にワクワクしたことを綴っていきたいと思います。

バーンスタインのハプニング シューマン/交響曲第3番 「ライン」

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シューマン交響曲第3番 変ホ長調 op.97「ライン」

シューマン交響曲全集)

指揮:レナード・バーンスタイン

演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

1984年10月5~22日 ウィーン楽友協会

 先般紹介したバーンスタインシューマン交響曲第1番と同様、シューマンに強い思い入れがあるバーンスタインの熱い指揮姿を見ることができワクワクするディスク。 

herbertvonharayan.hatenablog.com

 

その熱さを象徴するようなハプニングがこの演奏会で起こったのを発見した。

第1楽章の最後のあたりでコンサートマスターのキュッヒルと隣のヒンクの楽譜がバーンスタインが指揮する手で床に落とされてしまうのである。

ヒンクがすぐに楽譜を取り上げて譜面台にセット。その後のカットではキュッヒルがちょっと笑いながら弾いている様子が映る。

楽章間ではバーンスタインは特に何もなかったかのような表情。でも終演後はキュッヒルと熱い抱擁。

長い間、手を取って歓声にこたえた。

 

バーンスタインの熱い指揮によって起こったハプニングだが

このようなハプニングが映ったまま、商品として出回るのは珍しいのではないだろうか。

 YouTubeでは6分50分頃にその様子がわかる。


Schumann - Symphony No 3 in E-flat major, Op 97 - Bernstein

 

※この公演について、ウィーン・フィルの記録によると、1984年10月20日(土)午前に慈善コンサート、10月21日(日)午後にジュネス(若者のための)コンサートと銘打った公演記録があり、そのどちらかの模様と思われる。

が映像は夜の公演の様子なので(楽友協会の天窓が暗いので)公式演奏会記録の範囲内とすれば10月21日の模様ではないだろうか。

同日にはブラームスのピアノ協奏曲第2番がツィメルマンのソロで演奏されて、これも映像化されている。