ワクワク! クラシック音楽の泉

堅苦しいけど奥深い「クラシック音楽の世界」に新しい出会いを求めて日々活動中。名曲(迷曲)、名演(迷演)、珍曲の発見など、個人的にワクワクしたことを綴っていきたいと思います。

器楽曲

ピアノ演奏にふさわしい作品、とも思える ショスタコーヴィチ/交響曲第5番(ピアノ連弾版)

前回に続き、交響曲のピアノ連弾版を聴いてみる。 ショスタコーヴィチ/交響曲第5番 ニ短調 op.47 演奏:グラウ・シューマッハー ピアノ・デュオ 録音:2005年11月21~25日 ショスタコーヴィチは自作の交響曲作品初演前に ピアノ連弾版で弾き、作品を確認した…

2人だけで演奏される マーラー/交響曲第6番「悲劇的」(ピアノ連弾版)

100人を超える大オーケストラ編成で演奏されるマーラーの交響曲。 圧倒される音圧を浴びるのが、その魅力の一つだが 今日は「たった2人だけ」で演奏されるバージョンを聴く。 交響曲第6番 イ短調「悲劇的」(ツェムリンスキー編曲によるピアノ連弾版) 演奏…

不気味な音程が虜になる シューベルト/ピアノ・ソナタ 第14番

シューベルト/ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D.784 演奏:ウラディーミル・アシュケナージ 録音:1966年 6月、 デッカ・スタジオ(ロンドン) とても不気味な曲である。 CDのプレイボタンを押すなり、そう思った。 シューベルトのピアノ・ソナタ作品の中でも…

看板に偽りあり? ウェーバー/ 華麗なポラッカ「笑いこける」

ウェーバー/ ピアノ作品集4 演奏:アレクサンダー・パレイ 今年はご存知のとおり「ベートーヴェン ・イヤー」 それに因んでベートーヴェン作品を毎日聴いているが もちろん、その他の作曲家の作品も聴いているわけで、でもなぜかベートーヴェン以外に、す…

自分が生きてきた各年代を曲で表すと? アルカン/グランド・ソナタ「生涯の4つの年代」

アルカン/グランド・ソナタ op.33 「生涯4つの年代」 演奏:ロナルド・スミス 録音:1973年12月10,11日 アビー・ロード・スタジオ アルカンという作曲家は1813年に生まれた。 ショパン(1810年生まれ)やリスト(1811年生まれ)と同時代に活躍した人。 ショパン…

波乱万丈の人生、なのに・・・ ウェーバー/ピアノ・ソナタ 第1番

ウェーバー/ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 演奏:アレクサンダー・パレイ 録音:1994年1月 サンタ・ローサ・フィッシャーホール(カリフォルニア) カール・マリア・フォン・ウェーバー。 といえば 歌劇「魔弾の射手」や「舞踏への勧誘」などの有名な作品を…

お正月気分から緊張感を持って、気持ちを切り替え

ヨハン・シュトラウス2世作品の編曲 ピアノ:コンスタンティン・シチェルバコフ お正月気分もそろそろ終わりにしなければ。国際情勢は先に書いた、映画のような逃亡劇よりも、中東でのキナ臭い「まさか戦争になるのでは」という深刻で緊迫した事態に。 そち…

おいらがいつか死んだら・・ グルダ/ゴロヴィンの森の物語

グルダ・プレイズ・シューベルト 録音:1999年 パラダイス・スタジオ(ヴァイセンバッハ、オーストリア) 先に記載の「ウィーンの三羽烏」のひとり。 フリードリヒ・グルダ。 ああ、「三羽烏」の意、まだ自分なりに解決していない・・ クラシックに片足を突…

言葉の意味をよく知らぬまま。 シューベルト/ワルツ

ウィーンのダンス ピアノ:パウル・バドゥラ=スコダ 録音:2005年4月 ウィーン ピアニストのパウル・バドゥラ=スコダが亡くなった、と聞いた。 91歳だった。 10月に来日して公演をする予定だったがその直前の訃報であった。 フリードリッヒ・グルダとイェ…

もしも、ピアノが、弾けたなら? シューマン/「謝肉祭」

シューマン/「謝肉祭」 op.9 ピアノ:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ 録音:1957年3月 指というのは思ったように動かないものだ。 大人になってから、あこがれていたピアノを弾くことにチャレンジしても 「なんで思ったように動かないんだ!」…