♪ゴジラ、ゴジラ、ゴジラが現れた♪ 伊福部昭/SF交響ファンタジー 第1番
指揮:ドミトリ・ヤブロンスキー
2004年5月 モスクワ、ロシア国営テレビ&ラジオ・カンパニー 第5スタジオ
「ゴジラ」の映画が今上映されていることを最近知った。
(ゴジラ キング・オブ・モンスターズ)
5月31日から公開。映画に関しては情報入手が相当遅れていると痛感。
でも、同じく今上映されている実写版「アラジン」は公開前から「ウィル・スミスがジーニーをやるのか!」とか気になっていたのだが。
今回の映画のWEBサイトをのぞいてみたら音楽のメイキング映像があった。もちろんあの有名なテーマ曲は、アレンジはされていたが、ちゃんと演奏されている。
その中に「ソイヤ!」という法被を着た日本男児の威勢いい掛け声が入っているのがちょっと斬新かも。
「ゴジラ」のテーマ音楽だけでなく、他のSF映画音楽からも取り上げて組曲としてひとつの作品にしたのが「SF交響ファンタジー」。
伊福部昭没後10年だった2016年にはコンサートでもたくさん取り上げられ、あのゴジラが迫るような緊迫感を含んだ音楽を生で楽しむことができてワクワクした。
出だしのゴジラが咆哮しながら出てくるような重々しい金管も特徴だ。
映画でのゴジラの鳴き声はコントラバスの特殊奏法の音、と聞いたことがある。
「伊福部昭ではないけど、この曲でゴジラが登場してもおかしくないよな」といつも思ってしまう曲がある。つまり似ているということ。
それは
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」冒頭(海とシンドバッドの船)
おどろおどろしい出だしだが、だんだん優美に。やはり名曲。
Nikolaï Rimsky-Korsakov - Scheherazade, Op. 35
もうひとつ
とにかく土のにおいがプンプンするような曲。いつの間にか虜に。
Aram Khachaturian conducts his 2. Symphony
今回の映画、ドビュッシーの「月の光」もアレンジされてBGMで流れているようだ。
WEBサイト「予告1」を見るとわかる。
美しいドビュッシーが、今の技術による美しい映像に合わさって、恐怖とはちょっと違う雰囲気に。
「ゴジラ」もだんだん進化を遂げているのだ。
以下、動画(トレイラー)集
TRAILER|映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式サイト
※聴いたディスク。あまり聞いたことがない名前の指揮者にロシア・フィル。でも、結構いい演奏だと思う。