ワクワク! クラシック音楽の泉

堅苦しいけど奥深い「クラシック音楽の世界」に新しい出会いを求めて日々活動中。名曲(迷曲)、名演(迷演)、珍曲の発見など、個人的にワクワクしたことを綴っていきたいと思います。

フライングは厳禁ですが・・ ブラームス/交響曲第2番

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ブラームス交響曲第2番

指揮:シャルル・ミュンシュ

演奏:フランス国立管弦楽団

録音:1965年11月16日 シャンゼリゼ劇場

 

ミュンシュは熱血型の指揮者として有名。

実演に触れたことはもちろんないが、その熱い演奏の様子が録音で多く残されているし、映像も残っていてその指揮ぶりがわかる。

ベルリオーズやサン・サーンスなどのフランスものや、ドイツもの、特にブラームスの演奏は有名。ストラスブールという、現在はフランスだけども生まれた当時はドイツ領だった街で生まれたことで、両方の文化の中で活躍していったことの結果であろう。後にはアメリカへ渡っている。

 

彼が指揮した中でも一番熱い演奏はこのディスクではないか、と思えるようなライブ収録。

最初から「ドン・ドン」と足を踏み鳴らす音が派手に入っている。そのうち唸り声や叫び声も出し始める。オケもそれを受け止めてテンションがさらに盛り上がってくる。

 

最後は音楽が鳴り終わる前にお客さんも拍手が始まり大歓声。

 

フライング拍手やブラボーは厳禁。

でも、こんな演奏を聴かされたら間違いなく、自分もきっとそうしてしまうかもしれない。


Charles Munch: Ravel Daphnis et Chloé Suite No. 2 (BSO, 1960)

映像は、日本公演でのラヴェル/ダフニスとクロエ」第2組曲の指揮。圧倒されます。 

 

 

※CDはシャルトル大聖堂オルガンの改修のためのガラコンサートでの模様。別の日の収録であるシューマンの4番も入ってるが、こちらは足踏みや唸り声はなく幾分落ち着いた演奏だけど、シューマンの録音自体はあまりしていないので貴重な演奏。