ワクワク! クラシック音楽の泉

堅苦しいけど奥深い「クラシック音楽の世界」に新しい出会いを求めて日々活動中。名曲(迷曲)、名演(迷演)、珍曲の発見など、個人的にワクワクしたことを綴っていきたいと思います。

またまた、ヴィラ=ロボス/ソプラノ・サクソフォン、3本のホルンと弦楽オーケストラのためのファンタジア

f:id:HerbertvonHarayan:20190831212235j:plain

サクソフォン協奏曲集

サクソフォン:ユージン・ルソー

指揮:ポール・ケンツ

演奏:ポール・ケンツ室内管弦楽団

録音:1971年4月26~30月 ノートルダム・デュ・リパン教会(パリ)

 

ヴィラ=ロボス。

すでに紹介したギター、ハーモニカの協奏曲に続き、今度はソプラノ・サクソフォンの登場。クラシックとしてはちょっと変わったソロ楽器の協奏曲特集。

どんな曲なのか、もしかしたらオーボエに近い雰囲気になるのかなと想像してワクワクする。

 

サクソフォンは登場したのがかなり新しい楽器。19世紀、その名もサックスさん(アドルフ・サックス)が開発。広めようと努力したにも関わらずオーケストラの一員にもなることができなかった。

使用されているのは、例えばラヴェル編曲の「展覧会の絵」やボレロ(これもラヴェルだ)。それ以外ではすぐには思いつかないのだが。サクソフォンはジャズを中心に活躍の場を変えていく。

 

ソプラノ・サクソフォンは、アルト・サクソフォンに比べると明るい音色のおかげでお洒落な雰囲気に思える。ポピュラーでもケニーGとか、よく聞いた思えがある。

 

さて、この曲だが、第1楽章もヴィラ=ロボスのラテンの感じよりお洒落なバーで流れていてもいい感じ。

第2楽章はちょっと陰があるような雰囲気の静かな音楽に続き、第3楽章はヴィラ・ロボスっぽい、ラテンの刻むリズムが特徴。表情の豊かな、テクニックがあふれる音楽。

 

弦楽以外は3本のホルンという変わった編成。そのホルンはどちらかというととても控えめにバックで厚みを加える役割に徹している。

 

それにしても、正直、ヴィラ=ロボスのことはブラジル風バッハ以外あまりよく知らなかったが、もっと他の曲を聴いてみたくなってしまった。どんな出会いがあるのかワクワクしてしまう。