クラシック音楽でも「ラグビー」を楽しむ オネゲル/交響的楽章 第2番「ラグビー」
オネゲル作品集
指揮:ジャン・フルネ
録音:1993年5月 ヒルヴェルスム・ミュージック・センター(オランダ)
ラグビーワールドカップ開催中。日本が見事、アイルランドに勝利したりして盛り上がりを見せている。
ラグビーは、ルールがわかりにくいスポーツ。
自分にとっても近い存在ではなかったが、通った大学がラグビーの強豪校ということでよく観戦に行った。
ただ、大きなスタジアムでは、なんでホイッスルが鳴ってプレイが止まったのか?
よくわからないことが多かった。
ルールを覚えたのはテレビ中継を見てである。
ボールの居場所がクローズアップされるし、解説もあるのでわかりやすかった。
ラグビーは音楽的に表現するのは難しいのではないかと思う。
動きの差が激しいためそう思うのだが。
スクラムでは止まっているし(その中では激しい攻防があるのだが)
走っても潰されるし、反則でプレイが止まることも多い。
でもボールが抜けると急にテンポが速くなる。
でも最初の部分は表題を隠されていたらそうとは思えないような雰囲気だ。
流れるような優雅な旋律も現れたりするが、中盤を過ぎると
ああ、なんとなくラグビーかな
という雰囲気が現れ始める。
細かいパッセージの連続はボールが次々パスされてつながっていく様子。
低音の弦の連続は大きな体のディフェンスがそれを阻むかのよう。
これがいろいろなパターンで展開されるが、最後にはそれを切り抜け、快速を飛ばして見事にトライ!
聴いた後に爽快感を覚える。
日本チーム、さらにどのような活躍を見せるのか、楽しみである。