ワクワク! クラシック音楽の泉

堅苦しいけど奥深い「クラシック音楽の世界」に新しい出会いを求めて日々活動中。名曲(迷曲)、名演(迷演)、珍曲の発見など、個人的にワクワクしたことを綴っていきたいと思います。

もうひとつのボヘミアン・ラプソディ?? ヘンデル/歌劇「リナルド」

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ヘンデル/歌劇「リナルド」(レーオによるナポリ版)

 

指揮:ファビオ・ルイージ

演奏:ラ・シンティッラ管弦楽団

演出:ジョルジョ・サンガーティ

2018年7~8月 ヴァッレ・ディトリア音楽祭

イタリア マルティナ・フランカ デュカーレ宮殿(ライブ収録)

以前にも書いた通り、私は最新の映画に関しては情報入手が遅いし、映画館で見る機会も本当に少ない。

でも大ヒットした「ボヘミアン・ラプソディ」は日本公開前から情報をとっていて、公開される日をずーっと待っていた。

役者が本人に似ていたし、あのライブ・エイドのシーンがステージや演技などそっくりそのまま演じられているということだったので(実際は曲の一部はカットされていたが)。

実は、若いころは海外のロックやポピュラーにハマっていたのである。

 

ライブ・エイドはテレビ中継を見ていたが、クイーンは確か日本時間の深夜で見ることができず、別の機会にテレビで見た気がする。

 

テレビではなく、映画館の大画面と大音量で見るのは、たとえ役者が演じていたとしても(音声は本人)大感激だった。

 

ボヘミアン・・」と同じように登場するのをワクワク待ちのぞんでいたディスクがこれ。

クイーンのディスクではない。

2018年に上演されたヘンデルのオペラである。

ここになんとフレディ・マーキュリーが登場する!

そっくりさん、であるが。

なんというタイミング!

 

演出家は映画「ボヘミアン・・」のことを知っていたのだろうか。

 

フレディ・マーキュリー以外にもエルトン・ジョンデヴィッド・ボウイ、KISSのジーン・シモンズ、マドンナ、シェールというポップ、ロック界の大御所が登場。

でも本業はオペラ歌手なのでみんなちょっと真面目。

 

ジーン・シモンズなら長い舌を「ベーっ」と,いっぱい出してほしかったところ。

フレディ・マーキュリーはかなり本人を意識し、研究しているようでポーズが決まっていた。

 

それにしても歌手たちはこの設定を聞いたとき、どう思ったのだろうか。

駅のホームで最後の来日公演になるというKISSのポスターを見かけた。

ジーン・シモンズはもう70歳になるのか。。。

以下DVDの宣伝用動画。これを見るだけでも楽しい。 


HANDEL/LEO: Rinaldo (2018 Festival della Valle d’Itria) (Trailer)

 

※登場する歌手を一部ご紹介

リナルドテレサ・イェヴォリーノ(メゾ・ソプラノ)

 →フレディー・マーキュリー

アルミーダ…カルメラレミージョ(ソプラノ)

 →マドンナ

ゴッフレード…フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)

 →エルトン・ジョン

 

 

レーオによるナポリ版の世界初収録という記念すべき記録。歌唱、演奏も素晴らしいが、舞台がずっと黒い簡素なもので物足らない。最近中国語に押されて少なくなりつつある日本語字幕付きなのがうれしい。