ワクワク! クラシック音楽の泉

堅苦しいけど奥深い「クラシック音楽の世界」に新しい出会いを求めて日々活動中。名曲(迷曲)、名演(迷演)、珍曲の発見など、個人的にワクワクしたことを綴っていきたいと思います。

ヴィヴァルディとドニゼッティ ドニゼッティ/歌劇「ノルマ」

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ベッリーニ/歌劇「ノルマ」

演出:ロベルト・アンド

指揮:ファビオ・ビオンディ

演奏:エウローパ・ガランテ

収録:2001年3月7日 パルマ王立歌劇場(ライブ)

 

最近、ヴィヴァルディの協奏曲集をよく聴いている。

ヴィヴァルディといえば「四季」が一番有名。これもその協奏曲の1つの作品。

「春」の喜びに満ちた音楽もいいが「冬」の緊張感ある激しい音楽のそのほうが個人的には好きである。ヴィヴァルディの協奏曲は他にもそんな激しさに満ちた曲がたくさんあって、その部分が出てくるとワクワクする。なんか精神的に疲れているからなのだろうか。

 

ベッリーニの「ノルマ」。イタリア・オペラのなかでも聴きごたえがある作品。

1831年に完成した作品だが、このディスク中で演奏しているのは古楽オーケストラ「エウローパ・ガランテ」。

バロック・オペラではないので通常、モダンオーケストラで演奏されるこの作品。意外にも違和感なくしっくりとする音色の演奏に驚く。最近では古楽器演奏に触れる機会が多くなってきたということもあるだろうけど。冒頭記載のヴィヴァルディの協奏曲集はまさに彼ら演奏のCDなのだが、「ノルマ」での緊迫した場面の音が細かく刻まれる部分が、まるでヴィヴァルディの曲にもある激しい部分を彷彿とさせて、硬質な古楽器の響きが劇的な雰囲気をさらに強めている。

ヴィヴァルディとドニゼッティ。約100年隔たった2つの時代が妙にマッチしたと思えたことが面白かった。

演出は突飛なところがないのだが、メイクがちょっと怖くて、特に目の周りが黒くされ、まるでゾンビのようなポリオーネが出てきたところは驚いた。 

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よく聴いているエウローパ・ガランテのヴィヴァルディ協奏曲集。9枚組で聴きごたえあり。

 

ファビオ・ビオンディエウローパ・ガランテは2020年2月に来日して珍しいオペラ(ヘンデル「シッラ」)を演奏する。これは楽しみ。

https://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=36013

 ※新型コロナウィルスの影響で来日できなくなってしまったが、また来てくれることを期待。