AIは1年経過する時間の感じ方を遅くしてくれるのか?
以前「今年も、もう終わってしまう。なんという早さ・・・棺桶が急速にこちらに向かってくる気がする!」
と書いたが、最近読んだ本に「1年が速いと感じる人は、脳を若々しく保つドーパミンが出ていない。ドーパミンはサプライズな体験をした時に出る物質で、サプライズしたときの時間は長く感じる、という実験結果がある。」
と書かれていた。
うーん。サプライズすること。無くはないのだが、これまで生きてきた中での大発見や初体験というレベルのものは、考えてみたらほとんど無いかもしれない。
詳しくは、こちらをぜひお読みください。
年末恒例、紅白歌合戦にAI技術で蘇る美空ひばりが出演する。以前、別番組で美空ひばりを再現させるプロジェクトの様子が放送されていたが、面白かったのは、美空ひばりの声を人間がいろいろな音声を合成させて人工的に作り上げていったのではなく、これまでの楽曲をAIに読み込ませてAIの力で作り上げていったということ。特徴ある声色や癖なども細かく分析させ、もし新曲を歌ったらこうなるはず、という結果を出していく。
ただこれが、意外にもAIに読み込ませたら「ハイ出来上がり」にはならず、人間が聴いてやはりおかしいとかいうことが出てきて、さらに調整を施すということがあり、結構時間をかけて苦労して作っていく状態だった。
出来上がったのがAI美空ひばりがこちら。
NHKスペシャル「AIでよみがえる美空ひばり」 新曲「あれから」
姿はともかく、音声だけを繰り返し聴いていると、違和感がなくなってくる。
最終的には、人間が手を加えるところが必要なのであるが、とはいっても相当なレベルまでAI技術は進んでいることは驚きを隠せない。
これなら既に亡くなった名歌手を次々よみがえらせることはできるわけで、実際そのような取り組みはされているようである。
クラシック音楽界でも、ちょっとAIとは異なるがマリア・カラスをホログラム映像で舞台に登場させ、生オケが伴奏するというコンサートがある。
https://basehologram.com/productions/maria-callas
これは生前収録されていた映像をホログラムで立体的に舞台に登場させ、音声は伴奏だけを抜いたものを流すというもの。
音声のCDが出ている。
コンサートでは結構リアルに見えるらしい。
このような最新技術を用いた音楽事業。いい、悪いはともかく、今後これまで体験したことがない新しい体験でサプライズができ、ドーパミンがたくさん放出されるのではないだろうか。
来年はいっぱいサプライズする体験をして、1年が長かったなーと思えるようにしたい。
そしてドーパミンをたくさん放出させて脳の若返りを図りたいと思う。
2020年はベートーヴェン・イヤー。いよいよ、私的なプロジェクト「ベートーヴェンを毎日聴く」に取り組みます。
皆さま、良いお年をお迎えください。