ワクワク! クラシック音楽の泉

堅苦しいけど奥深い「クラシック音楽の世界」に新しい出会いを求めて日々活動中。名曲(迷曲)、名演(迷演)、珍曲の発見など、個人的にワクワクしたことを綴っていきたいと思います。

14歳の年の差、なんて? モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」

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出演:イングヴァル・ヴィクセル(アルマヴィーヴァ伯爵)
   クレア・ワトソン(伯爵夫人)、ワルター・ベリー(フィガロ
   エディト・マティス(ケルビーノ) 他
収録:1966年8月11日 ザルツブルク祝祭小劇場(ライブ)
 
1月27日はモーツァルトの誕生日。
今年はベートーヴェン ・イヤーなのでモーツァルトのことをすっかり忘れそうだったが。
 
モーツァルトは1756年生まれ、ベートーヴェン は1770年生まれ。14才の歳の差。
 
ベートーヴェン1787年、16歳の時にウィーンに旅立つ。大活躍中のモーツァルトに会うために。
 
二人は会ったとも、会えなかったとも、双方の説があるようではっきりしないが。
ただ、ウィーンに到着して間もなくのベートーヴェンに、母が危篤だという知らせが届き、ボンに帰ることになる。
 
もし、そのような知らせがなく、モーツァルトに弟子入りしたら、その後の音楽界はどうなっていただろうか?
でも、よく考えれば下ネタ大好きのモーツァルト 、そして正義感高く、気難しいベートーヴェン (この頃からそうだったかはわからないが)、気が合うわけではなかった、と思うのだが。
もしやベートーヴェンモーツァルトに感化されて下ネタ曲を作っていたら、と思うと。。。。
 
いや、そう思うことができないのである。
 
ちょうどこの頃、モーツァルトは「フィガロの結婚」を作曲し人気がさらに高まった頃に重なる。ボンに帰ったベートーヴェンヴィオラ奏者としてこの作品を弾いたのだとか。
 
どういう思いで演奏したのだろう?
モーツァルトの作品とは大きくスタイルが変わる次元へと、音楽を発展させたベートーヴェン 。変化のスピードについていけないような今の時代ならともかく、この時代の14年の差、たった14年の差は相当劇的な変化と考えて過言ではないかもしれない。
 
 
※DVDはザルツブルク音楽祭の貴重な記録。元気なベームの指揮姿。古き良き時代のウィーン・フィルモーツァルト演奏。今とあまり変わらない祝祭劇場の周辺の雰囲気が垣間見れる。