ワクワク! クラシック音楽の泉

堅苦しいけど奥深い「クラシック音楽の世界」に新しい出会いを求めて日々活動中。名曲(迷曲)、名演(迷演)、珍曲の発見など、個人的にワクワクしたことを綴っていきたいと思います。

目には目を、暑さには熱さを! フランク/交響曲

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フランク/交響曲 ニ短調

演奏:NBC交響楽団

「グィード・カンテッリ アーティスト・プロファイル」より

それにしても暑い。

毎年同じことを言っているが今年はさらにそう感じる。

梅雨が長く、その期間は結構ひんやりした気温だったので、急に来たこの暑さはさらにそう感じさせる。

充分な水分補給、そして塩分などミネラル補給を充分に。

 

でも食欲が落ちないのはなぜか?

おなかが減る。

本当に減る。

 

暑いと食欲もなくなるというが。

食べたいと思うのはカレー。

冬はもちろん、夏もカレー。

大粒の汗をかきながらでもカレーがやっぱり食べたくなる。

 

暑い中で聴く音楽は、ゆったりした涼しげな音楽がいいな

とも思うのだが

つい手が伸びてしまうのはなぜか熱い演奏。

汗がじわっと出てくるワクワクする演奏。

 

これはカレーと同じ現象か。

 

久しぶりに手が伸びたのはカンテッリが指揮したフランク。

フランクという作曲家自体よくわからなかった時に、この曲を聴いてワクワクしてしまい、以来お気に入りになった曲。

いろいろな指揮者で聴くのだが、カンテッリのこの演奏はどんどん聞き入ってしまい

3つの楽章があっという間に終わるような感じがする。

 

わずか36歳の若さで逝ってしまったカンテッリ。

彼が指揮するどの演奏も熱いのだが、この貴重なステレオ録音は臨場感が増す分だけ余計に熱さを感じる。

もっとたくさん残して欲しかった、と思う指揮者のひとり。 

 

※フランクは1954年の録音。亡くなる年の1956年に録音されたベートーヴェンモーツァルトも熱い演奏。カンテッリのアップ写真もかっこいい。